メタボの概要

メタボリックシンドロームは今世紀に入ってから危険な症候として認知され、急速に広まった概念であると言えます。
そのため、正確に実態を理解している人はあまり多くないと言うのが現状でもあります。
メタボリックシンドロームはどのような概念を持ちどう定義されているのでしょうか?

「メタボリックシンドローム」とはどのような物なのか

メタボリックシンドロームはここ10年間における流行語のベストテン圏内に入るほど、急速に広まった疾患名といえます。

しかし、その分内容に対する理解が薄く「肥満=メタボ」となっていることは否めません。メタボリックシンドロームは医学や政策上どのように定義されているのでしょうか。

医学的な定義・概要

メタボリックシンドロームは医学的な基準として、内臓脂肪型肥満と高血圧・高脂血症・高血糖の内二つ以上を合併しているときに初めて認定されるものと定義されてます。

つまり、高血圧・高脂血症・高血糖の内一つもしくは合併が認められない場合は幾ら太っていてもメタボではないのです。

つまり、メタボリックシンドロームは「不健康な症状が見られる肥満」であると言うことが出来ます。

内臓脂肪型肥満とは?

メタボリックシンドロームの前提となる内臓脂肪型肥満とは、皮膚の下に付く皮下脂肪ではなく内臓の周りに付く内臓脂肪によって起こる肥満のことです。
皮下脂肪型肥満は、皮膚のあるところならばどこにでも脂肪がついた状態になっていて女性に多く見られます。

一方内臓脂肪型肥満は、腹部に脂肪が集中する為「腹部肥満」とも呼ばれ男女関係なく起こります。
皮下脂肪は断熱材と保存用エネルギー源として機能するため減少させにくい性質がありますが、内臓脂肪は代謝活動などに使用されるため皮下脂肪に比べて減少させやすい性質を持っています。

内臓脂肪型肥満は、ビア樽に例えられるように腹部の膨張が見られるのが特徴です。

シンドロームX

メタボリックシンドロームは、一昔前には「シンドロームX」と言う名前で呼ばれていました。
シンドロームXと呼ばれる疾患には運動後などに胸痛を伴う高血圧・狭心症の原因となる「心臓シンドロームX」と、現在はインスリン抵抗性症候群と呼ばれるインスリンによる血糖値低下効率が悪くなる「代謝性シンドロームX」などがあります。

これらの疾患を統合したものがメタボリックシンドロームなのです。

メタボを甘く見るな!

メタボリックシンドロームは、自覚症状がほとんどないのが特徴です。
自分で気になるのは自分の腹回りだけで、高血圧・高血糖・高脂血症は自分ではほとんど自覚できない性質を持っています。

しかも健康診断など検査を受けない限り発見できないため、合併症が起こってから気付くケースも少なくありません。
合併症が起こった後ではメタボ自体の治療が困難になるため、手遅れになってしまうこともしばしばあります。

このように、「太目の方が健康的」と楽観視できないのがメタボの怖さなのです。