メタボの診断基準

病気というものには必ず「診断基準」が備わっています。 血液検査や健康診断で得られた数値を各病気の診断基準に照らし合わせて、何を患っているかを特定するのです。 もちろんメタボリックシンドロームにも診断基準があります。
ここではメタボリックシンドロームの診断基準について紹介します。

メタボ判定の基準と診断対象について

メタボリックシンドロームの短縮形である「メタボ」は、メタボリックシンドロームそのものを指す言葉であると同時に肥満体型を揶揄する言葉としても使われています。

しかし、ただの肥満はメタボリックシンドロームではないのです。
どのような基準でメタボリックシンドロームか否かを判断しているのでしょうか?

一般的な診断基準

メタボリックシンドロームには、幾つかの診断基準があり統一されていないのが原状です。

日本では国際糖尿病連合のIDF基準、日本肥満学会のJASSO基準、アメリカの改訂NCEP-ATP郡霆爐了絢鑪爐一般的な診断基準として利用されています。

また、性別ごとの身体つきの違いを考慮して男女ごとの基準が用意されていることがあります。

診断基準の項目

診断基準は数値上の違いがありますが、診断項目に関しては共通の物が使用されています。
どのような診断項目がメタボリックシンドローム判定の鍵になっているのでしょうか。

内臓脂肪

メタボリックシンドロームには「内臓脂肪症候群」と言う別名があるように、内臓脂肪の量が基準の前提条件になっていると言えます。

しかし、内臓脂肪は皮下脂肪と違い皮膚・筋肉・肋骨で覆われた腹腔内にあるため摘まんで測ることが出来ません。
そのためウェスト周りの大きさで判断します。

IDF基準:男性が90cm以上、女性が80cm以上
JASSO基準:男性が85cm以上、女性が90cm以上
改訂NCEP-ATP郡霆燹男性が90cm以上、女性が80cm以上

血圧

心臓によって全身に血液が送り出される強さを表す血圧は、身体を維持する為に一定の強さが必要になります。

しかし、血圧が強すぎると血管を傷つけてしまう恐れが出てきます。傷ついた血管は動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞などの原因になってしまうのです。

IDF基準:130/85mmHg以上
JASSO基準:130/85mmHg以上
改訂NCEP-ATP郡霆燹130/85mmHg以上

中性脂肪

血中に存在する中性脂肪は細胞が活動する為の欠かせないエネルギー貯蔵物質ですが、中性脂肪の血中濃度が高まりすぎると動脈硬化を起こしやすくなってしまいます。

IDF基準:150mg/dL以上
JASSO基準:150mg/dL以上
改訂NCEP-ATP郡霆燹150mg/dL以上

血糖値

即効性のエネルギーとして血液中を巡るブドウ糖の濃度を表す血糖値は、高すぎると糖尿病の恐れが出てきます。

また、糖分摂取量が少なくてもインシュリン抵抗性によって高血糖になる場合もあります。

IDF基準:100mg/dL以上
JASSO基準:110mg/dL以上
改訂NCEP-ATP郡霆燹100mg/dL以上

HDLc(コレステロール値)

コレステロールは動脈硬化の発病に深く関わる物質であると同時に、細胞膜の材料として欠かせない物質です。

しかし、血中のコレステロール値が高すぎると動脈硬化などの血管障害の発病リスクを高めてしまう恐れが出てくるのです。

IDF基準:男性で40mg/dL未満、女性で50mg/dL未満
JASSO基準:男女とも40mg/dL未満
改訂NCEP-ATP郡霆燹男性で40mg/dL未満、女性で50mg/dL未満