インシュリン抵抗性・高インスリン血症

身の回りに糖尿病患者が居る人の中には、患者が自分でインシュリン注射をする場面に立ち会ったことがある人も少なくないでしょう。
インシュリンは血糖値を下げる働きがあるのです。
メタボリックシンドロームと関連するインシュリン抵抗性とはどのようなものなのかを紹介していきます。

インシュリン抵抗性・高インスリン血症…高血糖と疾患

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪症候群やシンドロームXといった肥満や生活習慣病に関連する疾患を統合した概念です。
特にメタボリック症候群を構成する疾患の一つであるインシュリン抵抗性症候群は、糖尿病との関連性を深く持っています。

インシュリンとはどのような働きをし、インシュリン抵抗性と高インスリン血症はどのような形でメタボに関わっているのでしょうか。

血糖値とは何か

糖尿病の解説で散見される血糖値とは、血液中に存在するブドウ糖の濃度を数値化したものです。

ブドウ糖は、食事で摂取した糖分や炭水化物が消化器官で分解された糖分の最終単位と言えます。
血液中のブドウ糖は筋肉を動かすグリコーゲンに合成され全身に送り込まれ、残った余剰分は脂肪細胞に脂肪分として蓄積されます。

健康な成年男性における血糖値は80〜100mg/dlの範囲に収まっています。

インシュリンとは

インシュリンは、膵臓のランゲルハンス島という組織で分泌されるホルモンの一種です。

インシュリンは、血液中のブドウ糖をグリコーゲンに合成する働きや脂肪組織での糖分の取り込みや脂肪分の合成を促進する働きを持ち、血糖値を低下させる作用があります。

インシュリンとは逆に糖分の再合成を促進させ血糖値を上昇させる作用があるのがグルカゴンというホルモンで、インシュリンとグルカゴンによって血糖値は常に一定に保たれるように制御されているのです。

メタボに関わるインシュリン抵抗性とは?

このように、血糖値の急上昇・急降下を抑制する為に相反する作用を持ったホルモンが分泌されることで私たちの身体と健康は維持されています。

しかし、インシュリン抵抗性を持っているとそういうわけには行かなくなります。

インシュリン抵抗性

インシュリン抵抗性とは、「インシュリンの働きに対する抵抗性」と言う意味で他の人よりもインシュリンの働きが弱い先天的な体質のことを言います。

そのため、他の人と同じ食生活をしていても糖尿病の発症リスクが高くなってしまうといったデメリットを負ってしまいます。

また、褐色細胞守や肝硬変などの病気によってインシュリン抵抗性が発生するケースもあります。

高インスリン血症

高インスリン血症とは、インスリンの分泌量が増大する疾患です。

高インスリン血症はインシュリン抵抗性などの原因によって高血糖に傾いている血糖値を低下させる為に、膵臓がバランスを取ろうとする働きの結果起こります。

しかし、インスリンの大量分泌を行った後の膵臓はインシュリン分泌機能が低下してしまうという弊害をもたらしてしまいます。

治療法について

インシュリン抵抗性は先天的な特性のため、高血糖を防ぐ為に血糖を消費する運動療法と低カロリー食による食事療法をメインにして治療していきます。

近年では甘味料として利用されているステビアにインスリン抵抗性の改善効果があると言う研究結果が発表され、将来的な治療法の確立が期待されています。

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