高血糖

血液は酸素や栄養などの全身の細胞が代謝活動を行なう上で欠かせない物質を運搬する役割があります。
グリコーゲンや脂肪分の原料となるブドウ糖も、血液で運搬される栄養の一つです。
しかし、ブドウ糖が過積載状態になってしまうと健康を害してしまうのです。 ここでは高血糖の原因や治療について解説していきます。

メタボに関わる高血糖〜原因と対策について

メタボリックシンドロームを構成する疾患の一つである高血糖は、糖尿病の原因となりうる可能性をもっています。

糖尿病は先天的な原因で発症する場合と生活内容が原因で発症する場合がありますが、高血糖が発症の鍵を握っているものといえるのです。

高血糖の大まかな原因

高血糖の発症には、多くの場合食生活に原因があるといえます。
血糖値に関わるブドウ糖は、食事で摂取した糖分や炭水化物を消化分解して生成されるもので全身の細胞が運動や代謝活動のためのエネルギー源として消費されます。

体内に取り込まれたブドウ糖の量が消費量を上回っていた場合は、予備のエネルギー源として脂肪に変換された上で蓄えられます。

しかし、ブドウ糖の消費や変換に関わるインスリンの処理力を越えると、脂肪にも変換されないまま血液中に残されてしまいます。
このように高血糖の発症原因は「糖分・炭水化物の摂りすぎ」による所が大きいのです。

また、インスリン抵抗性などで摂取した糖分に対してインスリンが充分でない場合も、高血糖の原因になります。

何が問題なのか

高血糖は一度患うとなかなか改善しないという特徴を持っています。
なぜなら、人体には血糖値の減少はインスリンによってしか行われない性質があるからです。

ブドウ糖はインスリンの働きによってグリコーゲンや脂肪分に変換されていますが、膵臓が分泌するインスリンの量は限られています。

ブドウ糖を変換することなく利用できる臓器は脳だけで、それでも高血糖を改善するほどの使用量には達しないのです。

高血糖からの合併症

高血糖には合併症として、糖尿病を引き起こす性質があることは良く知られています。
糖尿病は一度患ったら完治することはなく一生付き合っていかなければならない性質があります。

しかも、症状が進行すれば腎不全や失明・手足切断など取り返しの付かない事態にまで発展してしまう性質を持っているのです。

そのため、多くの糖尿病患者は定期的なインスリン注射を自分で行い、食事や運動に気をつけて血糖値をコントロールし続けなければなりません。

高血糖の治療

糖尿病を合併していない高血糖は、完治の可能性がまだあるものと言ってよいでしょう。

高血糖の治療には、運動療法と食事療法の併用とインシュリン注射による薬剤療法が有効です。
インシュリン注射に際しては、血糖値の変化を考えたスケジュールに則って行います。

ブドウ糖をグリコーゲンとして消費する運動療法では、脂肪分の燃焼効果がある有酸素運動が主流と言えます。
食事療法は、糖分の摂取を抑える為に低糖分・低炭水化物・低油分を念頭に入れたメニューで進めていくことになります。

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